「岩城の★HOSHIそば」について②

【採択後の落とし穴】

無事に事業採択されて浮かれながらも次の申請作業を進めていました。

この時点では、2022年6月に採択され、2023年の春には工事を終え、夏からは稼働できるようにと計画立てていました。

その間、交付申請⇒事業開始⇒事業完了⇒報告申請を済ませることになりますが、交付申請後の事業着手では事業完了が間に合わない可能性があるので、事前着手届を提出して採択後すぐに事業を開始していました。

ところで、「交付申請 」ってご存知でしょうか?

ざっくり説明すると、事業に関わる交付申請書と経費明細書、見積書などを事務局へ提出し、その内容を精査し補助対象経費が適切かどうかを決定する手続きです。それまで申請してきた補助事業では、省略されているケースが多かったので(最初に見積書を提出している、事業終了の報告後に精査されるなど)、あまり慣れない作業でした。業者様との打ち合わせを重ね、図面を確定させ、機械設計を確定させ、見積書を確定させ、交付申請を行ったのが2022年の12月だったと記憶しています。

 

あれは2023年3月のこと。まだ原木の伐採で山に入っていた頃でした。

事務局から1本の電話が入りました。

 

「精査した結果、事業の大半の経費が認められない」との旨が伝えられました。

えー!!!驚きを隠せず、僕は発狂する日々でした。認められたのは60,000千円のうち6,500千円程。約1/10です。

 

なぜこうなったのか??以下は事業計画の大枠です。

①市の公共施設(多目的スポーツ施設という名のゲートボール場的な施設)を譲り受け、ライスセンターを整備し作業受託を行い地域農業の受け皿になる基礎を整える。
②既存水稲乾燥調製施設をそばの収穫乾燥調整施設として再利用し、そばの作業受託を請負う。
③ライスセンターに加工室を設け、製麺事業を行う。

このうち①と②が補助対象経費にならなかったのです。事業再構築補助金は単なる農作物の作付に係る経費、ようは1次産業に係る経費は補助対象外と明記されてました。僕たちは当然そこもチェックしており、水稲・そばの生産は僕の個人事業であること、法人で行うのは水稲・そばの作業受託であり法人での出荷は行わないことから大丈夫だろうと高を括っていました。ところが①②は1次産業に属するとお達しが下った訳です。その後産業分類で見たらその通りだったのですが、それはそれはショックで・・・。だって、ライスセンターで採択されている人いましたよ!ちゃんと確認して(採択者にTELもしました)事業計画練ったんですから。ついでに製粉も補助対象外と言われています。嘘だろと。だったら採択するなよと。

この頃、原料高騰が盛んに叫ばれていた時期であり、補助事業にかかる経費も値上がりが続いている状況でした。特に製麺機が大幅に価格が改定されるとの事で、発注を済ませる必要がありました。僕は採択されているからまあ大丈夫だろうと思い、2022年末に製麺機の契約を済ませていたのです。その後の補助対象経費の減額だったので焦った焦った・・・。

こうなったら、補助対象経費の部分だけでも事業を行おうと決意を固め、事務局に相談しました。なんせ補助率も良かったので(2/3)。

ところが、一部だけの事業遂行はダメだと言われてしまいます。やるなら計画に記載されている全ての事業を行う必要があると。

 

はぁ!?

 

ブチ切れましたよ、さすがに。60,000万の事業を400万補助もらって行うほど当社には体力ありませんけど。コロナでやられてますから!

 

もう事業遂行は無理だと諦め、2023年3月末に採択辞退届を提出することになりました。

 

製麺機は契約してるのに。ホント採択するなよー、ってずっと愚痴ってましたねー。

 

続く。

岩城のHOSHIそば

10年かかった岩城の蕎麦
挽きたて、打ちたてをすぐに冷凍。

うまい蕎麦にはホシがある。
貴重な原木しいたけを育てる農家が、ほんものの原木しいたけお出汁と、ホシとも呼ばれる蕎麦殻輝く粉でつくったしいたけ農家の手打ち蕎麦。
しいたけ農家だからできるうま味たっぷりのお出汁と岩城産玄蕎麦を使ったほんものの蕎麦をお届けします。